自分自身への知恵袋

日々のことやこれまでの経験で得た役立つこと(?)、その他どうでもいいことなど色々書いていこうと思います。不動産投資についても経験談など書いていきます。

"うつ"での休職はドクターストップ。"うつ"と診断され休職した話

(2018/4/25更新)

数年ほど前の話ですが、私は"うつ"と診断されて3ヶ月間、会社を休職していました。

その時に起きた出来事をまとめ、同じような境遇の方に参考にしていただければと思いこの記事を書かせていただきました。

 

※あくまで私の体験なので、人によって症状や復帰に向けての動きは変わります。

 

"うつ"の発症から休職まで

当時、私の働いている業界はIT系でした。そしてIT系の人にはお馴染みの、客先常駐での仕事をしていました。
(別業界の方にわかりやすく言うと派遣社員のようなもので、客先に常駐し、その会社の社員から指示を受けて仕事をします)

 

"うつ"が発症する前の客先の皆さんは優しい方ばかりだったのですが、プロジェクトの切れ目で別の場所へと異動になりました。
そこは全体的にピリピリした空気で、お互い仕事を丸投げしあうようなひどい環境で、時には怒号も聞こえてくるような職場でした。

 

体調の異変と医者へ

そんな場所へ異動してから数か月が経ち、徐々に体調に異変が起きはじめました。
私が起きた異変は
・真夜中(AM3時頃)に目を覚まし、そのまま寝付けない
・でも実際7時ごろの起きる時間になっても身体を起こすことができない
・耳鳴りがまれに発生する
・食欲がなくなる
といったことでした。

最初は「最近ちょっと体調がよくないなあ…」と思いつつも、たまにしか起こらなかったので、そこまで気にせず医者に行こうとも思わず働いていました。

ところが日に日に体調悪化の頻度が増えてきて、病気なのか気になって検索したところ、メンタル的な問題があるかもしれないということを知りました。

そこで心療内科を受診した結果、以下のように言われました。
「まだ軽い方だけど、このままじゃあなた本格的なうつ病になっちゃうよ。今すぐ休職して。3ヶ月休んで。」

まさかの休職という言葉に驚きでした。
実際、先ほど書いた異変もちょっと気にしていた程度で身体も元気だったので、休職という単語が出てきたのが非常にショックでした。

 その後、先生から言われた内容を会社へ連絡し、休職する運びとなりました。

 不幸中の幸いと言っていいのか、職場の環境はひどくても休職については非常に寛容で、すぐさま休ませてくれることになりました。

 

思い返してみれば、先生が問診を受ける前に診断チェックを見たときは「軽い"うつ"かなあ…」と言った程度でしたが、職場環境がひどいことを話すと目の色を変えて休職の手続きを取るように言われました。

同じような患者さんが多いのかな…と、今では感じます。

 

休職中の生活について

3ヶ月の間、最初の2ヶ月は特に何もしない日々が続きました。
当時は「こんな元気なのに何で休まにゃならんのだ」なんて思っていましたが、当時の生活を振り返ると
・2日近く何も食べない
・寝たり起きたりごろごろしてテレビを見ているだけ
・同じ寝巻で一切着替えずに数日間過ごす
・洗濯物も放置しっぱなし
・ごみは捨てない、部屋中に散らかしっぱなし
と、学生時代の夏休みでもそんなことをしなかったような生活をしていました

今思えば「ああ、結構ひどい状態だったんだなぁ…」と感じます。

そんな生活も徐々に改善していき、3ヶ月目には
・夜12時には寝て、朝7時には起きる
・自分で簡単なご飯を作る
・洗濯も定期的に行う
・たまに掃除する
・たまに外出する
といった、至って普通の生活が送れるようになりました。

 

復職の意思について
休職してから1ヶ月程度経った頃ですが、当時は"うつ"の自覚もなく身体は元気だったので少しでも早く復職したいと主治医の先生に相談したことがありました。
その時、以下のようなことを言われました。
・今は薬を飲んでいるからよく感じるだけ
・3ヶ月は短い方だ、もっと休んでもいいぐらい

 

他にも健康保険組合が提携するカウンセリングを受けていたのですが、その方からも以下のように言われました。
・私の場合冬の終わりに"うつ"になったので、春になり暖かくなって「体調がよくなったかも?」と勘違いしている。
・やっぱり3ヶ月は短い方だからしっかり休むこと。

 

カウンセリングのサービスについて

前述したカウンセリングしてくれるサービスを、主治医の先生から許可を得て受けていました。
そこでは
・仕事の内容
・人間関係
を中心に色々なことを優しく聞いていただきました。


普段飲み会などで職場の人に愚痴ると「いやそれはお前にも問題があるよ」と言われるようなことも
カウンセラーの方は否定することなくうんうんと頷いて聞いていただき、非常に心が癒されました。

 

そんな中でも

・どのような事でストレスが溜まっているか
・それに対してどのようにストレスを発散しているか。

という点をまとめてもらい、ストレスの蓄積と発散のバランスを紙に書いてもらいました。

 

私の場合、家族の金銭的な事情で友達と遊びに行ったりすることを自発的に控えていたこともあり、仕事でストレスが増えたが発散できる機会が減っていたことが問題だと認識することができました。

 

現在"うつ"になっている方や"うつ"かもしれないと悩んでいる方へ

なるべく早いうちに医者に行くことをお勧めします。
多くの方は症状が悪化して1年近く休職してしまうことになる。という話を聞きました。

私の場合は短い部類だったので、本当に行ってよかったと思います。

「早く復職したい」と考えている方へ

休職したものの、身体は元気なので早く復職したいと考えている方もいるかと思います。
しかしお医者さんの診断書はいわゆる「ドクターストップ」です。
ボクサーが「俺はまだいけるよ!」と言ってもドクターストップがかかれば試合を続行できません。
それと同じように「もう働けるよ!」と思っていても働いてはいけません。

主治医の先生に言われたことを守り、しっかりと療養してから復職するようにしてください。

生活費について

「休職してしまうと給料はどうなるの?」と、不安になる方もいるでしょう。就業状況によって変わってきますが、私の場合は給料の3分の2が健康保険組合から支給されました。
手元に入るお金は減りますが、休職中は働いているときほど外食や遊びに行ったりする出費が減ったため、生活に困窮するということはありませんでした。

退職か、復職かについて

カウセンラーの方が言っていましたが、復職する場合は「休職前の環境に戻る」というのが基本らしいです。

環境の変化は事態を悪化させる可能性が高いと言っていました。

その反面、「あまりにも環境がひどいなら退職も検討してもいい」とも言っていました。
私は元の環境に戻ることになりましたが、ひどい環境にあえて戻る必要もないと思います。

 

ちなみに私は休職中にハローワークなどにも行ってみました。ハロワの職員さんからは、もし退職を選ぶのであれば職業訓練などを受けて、今とは違う業界に行くことを検討してみてはとのアドバイスも受けました。
(こちらも人によって条件が変わってくるようですが、退職後してから職業訓練している間は手当がもらえるみたいです)

 

終わりに

なかなかまとまりのない文章になってしまいましたが、私の体験を書かせていただきました。

 

 ”うつ”と診断されて休職すると何となくサボっていると感じてしまい、後ろめたさがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

しっかり休み、そして復職することが重要だと私は感じました。

 

また、休職期間中にうつ病関連の書籍もいくつか読みました。書籍によっては全く共感できないものから、凄く心を落ち着かせてくれるものまで様々でした。
現在休職中の方や「"うつ"かもしれない」と思われている方は、読んでみてはいかがでしょうか。

 

以上になります。
私の体験が、今悩んでいる方の助けになればと思います。