【書評】『まんがでわかる 地頭力を鍛える』の感想・要約。分かりやすく、胸が熱くなるストーリーでした。
最近「まんがでわかる」シリーズにはまっています。
私は「ビジネス書や自己啓発書は興味があるものの、活字が苦手だからそんなに時間を掛けて読みたくない…」というズボラ体質な人間なので、この「まんがでわかる」シリーズは読みやすく非常に重宝しています。
また、まんがというだけあってイラストで解説しつつ、ストーリー仕立てになっているところも理解しやすくて好きです。
さて、今回は数年前から話題になっている「地頭力」についての書籍
『まんがでわかる 地頭力を鍛える』
を購入しましたので、感想を書いていきたいと思います。
今回は以下の順で紹介していきたいと思います。
・あらすじ
・感想(良い点)
・感想(悪い点)
・まとめ
あらすじ
まんがのあらすじは以下のようなものです。
主人公は家具メーカーのデザイナーとして就職。しかしなかなか芽が出ず、ついにはリストラ予備軍が配属されるという苦情受付係に異動させられてしまいます。
そんな主人公が、営業のエースといわれる同期から「地頭力」についてアドバイスを受けて、苦情受付係の同僚たちと共に無理難題に立ち向かうといったストーリーです。
まんがパートの中に、活字パートとして地頭力の鍛え方について説明が入ります。
ざっくり目に留まった内容としては
・100点を目指す完ぺき主義ではなく、65点を目指そう
・最後に結論を出すという考え方ではなく、最初に仮説を立ててから考えていく
・全体を俯瞰して考えることで思考の枠にとらわれない
といった内容が、ストーリーに沿いながら説明されています。
これらの内容は、仕事のできる上司やビジネス研修などでもよく聞く言葉ですが、まんがによるストーリーで説明しているため、とても理解しやすかったです。
まんがパートがない活字だけでは「言っていることは分かるけどイメージしづらい…」ということになっていたと思います。
余談ですが、ストーリーが思ったよりもドラマチックで、意外と熱くなりました。ストーリーだけでも楽しめるのでは?と思います。
感想(良い点)
まんがということもあり「地頭力とはなにか」という概要的な、広く浅い内容でした。本の最後には「地頭力」を鍛える書籍の紹介もあり、本書が「地頭力についての入り口」となる一冊として作られたことがうかがえます。
全体を通じて感じたことは
「時間を掛けてひとつひとつ確実に問題を解決して完璧に仕上げる」
のではなく
「スピーディーに、完璧を目指さず、大雑把に作り上げて要所要所を押さえていく」
ということが伝えたいのではないかと感じられました。
本書でも書かれている、AIの時代が到来しようとしている今、人として求められるスキルは何かというのが、私にもほんの少しだけ分かったような気がしました。
感想(悪い点)
良い点に書いた、広く浅い内容が仇となり、「ここがもうちょっと掘り下げて知りたい…!」と思うような箇所があり、痒い所に手が届かない思いにもなりました。
「深く知るためには活字の書籍を購入するしかないか…」と思いました。
まとめ
「まんがでわかる 」シリーズはストーリー仕立てで分かりやすいも多いですが、特に今回は展開が他の作品よりドラマチックで面白い内容となっています。
ストーリーが面白くて読み返すこともあったので、自然と本題の「地頭力」についても理解が深まっていきました。
この書籍に書かれているフェルミ推定など気になる理論なども出てきたので、時間があればそれらの書籍も手に取ってみたいと思います。
ではでは。