【書評】『まんがでわかる 伝え方が9割』の感想・要約。原本からさらに分かりやすくなったおススメの一冊です
数年前にベストセラーとして話題になり、今でも本屋で平積みにされていることもある『伝え方が9割』の、マンガ版を見つけたので購入しました。
元の活字版でも非常に読みやすい本でしたが、マンガでストーリーが付いたためイメージがしやすくなりました。
また、他のビジネス書などのマンガ版だと少し強引なストーリー構成などがあったりするものですが、題材が「コミュニケーション」のためか、そこまでひどい印象はありませんでした。
さて、この本は大きく分けて以下の2つの事が説明されています。
①「ノー」を「イエス」に変える技術
②「強いコトバ」をつくる5つの技術
マンガについて
ビジネス書のマンガ化にありがちな「マンガ内に文字が多すぎて結局読みづらい」といったことはほとんどありませんでした。
「コミュニケーションを円滑に取る」という主旨の本ですので、相手との感情のやり取りなどが、マンガ化によって上手く表現できていると感じました。
私が読んだ「まんがでわかる」シリーズの中で最もマンガ化に成功した一冊ではないかと感じました。
ストーリーについて
ファッション雑誌編集部の若手女性編集者が伝える技術を利用して仕事をこなしていく話です。
「まんがでわかる」シリーズ特有の「パッとしない若手女性社員が、ひょんなところで知り合った謎のエリートビジネスマンからアドバイスを受けて、仕事で成功していく」というサクセスストーリーは本書も同じような内容になっています。
ですが、本書の特徴はアドバイスをしてくれる相手がエリートビジネスマンではなく、オネエであることです。
これがかなりパンチが聞いていて物語にグイグイ引き込まれていきます。オネエをいいこと(?)に若干の下ネタや強引な話の持って行き方などもあるため面白おかしく読んでいくことができます。
肝心の伝える技術についても分かりやすく説明されていました。
伝える技術の内容について
『①「ノー」を「イエス」に変える技術』については、上司や同僚、彼氏からNoと言われたことを上手にYesと言わせる方法がマンガで説明されています。
主人公やキャラクターの表情というのが非常に重要で、活字で説明されるより非常に納得しやすく、理解できるものでした。
『②「強いコトバ」をつくる5つの技術』についても出版社に所属というキャラ構成を活かして、いかに読者に響くタイトルを作るかといった説明をされていました。
私が活字版を読んだときは②の説明が強かった印象があり
「なんだ、どっちかっていうと広告のキャッチコピーを作っている人向けの本か」
と思っていました(恐らく活字版を読んだ当時は①の内容が文字だけだとピンとこなかっただけだと思いますが…)。
しかし、マンガ版では①のウェイトが非常に大きく、今一度「伝え方9割」の内容を再確認することができました。
おわりに
今回はコミュニケーションの上手な取り方が主題の本でしたので、非常にマンガ化に適した一冊だと感じました。
オネエのキャラクターも面白く、楽しめるストーリーなので時々読み返して伝える技術をもう一度身に付けてみようと思いました。
ではでは。